vegworld-kokonattsu-oiru-saru-gyakutai

最近、日本ではココナッツオイルは「油なのにヘルシー!」、「美肌になる!」などの理由で話題になっているが、ココナッツオイルに隠された猿の悲しい現実は未だマスコミで明かされていない。

ココナッツ産業が盛んでない日本では、毎年何万トンものココナッツの商品が近くのタイ、インドネシア、フィリピンなどから輸入されているが、そのココナッツの中には、人間ではなく、猿に採取されたものもある。

vegworld-kokonattsu-oiru-saru

毎年、何千匹もの野生の赤ちゃんの猿が東南アジアのジャングルから略取され、ココナッツ産業の猿のための訓練所に連れていかれる。そして、多くの場合は、略取される際に自分の子を守ろうとする母猿の方が撃ち殺される。


目の前でお母さんを殺された赤ちゃんの猿は一生懸命逃げようとするが、逃げられないように24時間、ずっと鎖で束縛され、噛めないように口にマズルという鼻口部にはめるカバーもはめられる。

vegworld-saru-kusari

猿は人間のような社会的な動物なので、母親とのスキンシップはとても大事だが、霊長類学者によるとココナッツ産業に搾取されている猿は赤ちゃんの時から自然に他の猿と接する事が出来ず、自由に動く事もできない為、ストレスが溜まって発狂する事も多いそうだ。

2CB8734300000578-3247422-image-a-35_1443112908337

タイの猿の訓練所では、赤ちゃんの猿は虐待をうけながらココナッツのとりかたを教えられる。そして、数ヶ月後に訓練所から卒業して、ココナッツ産業で働かせられる。タイの猿の訓練所のオーナーのArjen Schroeversによると、タイ産のココナッツの99%はそうして採取されているそうだが、確認したところ、現在猿を使用していない農場も多い。


実際に日本で売っているタイ産のココナッツオイルの何パーセントが猿によって採取されたものかは確認できないが、1割にせよ、9割にせよ、沢山の猿が搾取されている事は事実だ。

「なんで猿にそんなひどい事をする?!」と思っている人は多いかもしれないが、タイの猿の訓練所のサイトでは、訓練所のオーナーが、どうして東南アジアでは人間ではなく猿がココナッツを採取しているのかを説明している。

「人間を雇うより、猿を使った方が利益が圧倒的にいいからさ。人間は一日にココナッツを約100個しか採取できないけど、それに対して猿は一日にその十倍ものココナッツを取ることができる‥それに、猿は文句を言わないし、給料を払う必要がないし、傷害保険とか、そんなものも払わなくていいから、俺たちにとって、猿は生きている機械みたいなもんだ。」

vegworld-coconut-oil-monkey-5

ココナッツ産業で働かせられている猿は人間のように毎日9時間働いているが、殴られたり、棒で叩かれたりして、虐待されている猿は多い。過労死する猿も少なくはないらしい。

2009年に、疲れたココナッツ産業の猿は休憩を取ろうとすると、飼い主のLeilit Janchoomに激しく叩かれたが、その結果猿は発狂し、高く登ってから飼い主の頭を狙ってココナッツを投げた。Lelit Janchoomはその場で死んだ。

vegworld-coconut-oil-saru-3-compressor

タイのココナッツ産業と訓練所によると、猿はペットのように大事にされているそうだが、動物愛護団体や霊長類学者によると、猿のような非常に頭がいい動物を狭い檻にずっと閉じ込めたりするのは動物虐待に当たるそうだ。猿を投げたり叩いたりしない飼い主も多いと思うが、自然に暮らしたい猿を24時間ずっと鎖で束縛したり、家族に接する事を許さなかったりする事自体が虐待ではないだろうか。

ココナッツオイルは最近健康食品として話題になっており、ココナッツミルク、ココナッツウォーターなどのココナッツ由来の商品も人気が出ているが、「どうしよう!猿の虐待をサポートしたくないけど、ココナッツも大好き。猿を搾取していない会社はないの?」と悩んでいる人も少なくはないだろう。

vegworld-coconut-shouhin

アメリカのAnimal Placeという動物愛護団体が沢山のメーカーに問い合わせして、猿を搾取していないブランドをまとめてくれた。動物に優しい消費者は参考にして下さい。

猿を搾取していないココナッツオイル

確認したところ、以下の日本のココナッツオイルのブランドも猿を使用していない。

Cocowellブラウンシュガー

追記:当記事は沢山の新聞の記事、ビデオ、写真などに基づいて書いたものです。ベジワールドは現地でリサーチを行っていません。このトピックに関してもっと知りたい方は是非以下の情報源をご覧下さい。NPR (アメリカ合衆国の非営利・公共のラジオネットワーク); Bangkok Post(タイの新聞); Daily Mail (イギリスの新聞); The First Monkey School (タイの猿の訓練所);ハフィングトンポスト