毎年、何千億以上もの動物が殺されて、肉にされます。これらの動物達は自由を奪われ、暗くて狭い檻に閉じ込められ、麻酔なしで切断され、死ぬまで苦しみ続けるのです。地獄絵図のようですが、「何千億」と聞いても、ピンと来ないでしょう。そのような大きな数は、私達には想像も理解も出来ないものかもしれません。

しかし、その膨大な数の動物達は、皆それぞれが知覚、感情、個性を持つ生き物なのです。ジョアン・マッカーサーは、このような畜産動物の実態を人々に伝えるために、食肉工場に潜入して動物たちの写真を撮るフォトジャーナリストです。

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3年間も狭い妊娠豚用クレートに閉じ込められた母豚は、体の向きを変える事さえ出来ません。一生を飛行機の座席で過ごすようなものです。殆どの豚は発狂し、檻の棒を噛み続けます。

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母豚は自分が殺される日を待つ他、何もできません。

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鶏たちは、麻酔なしで痛覚神経が多いくちばしを切断されます。

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1羽当たりの広さは、iPadの大きさと同じぐらい。

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野生の母豚は産まれた子豚のために巣を作りますが、狭い檻に入れられた養豚場の母豚は自由に動いて自分の子供と接する事さえ出来ません。

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檻では歩けないため、豚のひづめは伸び続け、最終的には立つだけで痛みを感じるようになるのです。

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食肉処理場への出発。何百羽もの鶏が一つの小さな枠箱に押し込まれます。そのせいで骨折したり、仲間に潰されて死ぬこともあります。

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死んだ、または死にそうな子豚は大型ごみ容器に捨てられています。

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ストレス過多で死んだ雌鳥。

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人間を恐れる豚たち。

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子豚たちは麻酔なしで去勢されます。

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ジョアン・マッカーサーが撮った写真をもっと見たい方は、「We Animals」のホームページからアクセスして下さい。毛皮産業から、捨てられたペットや動物実験まで、人間のために犠牲になる動物に関する様々なテーマがあります。